相手の心を掴む、説明上手を目指せ! ビジネス会話の基本「起承転結」をおさらい

仕事を進めていく上で、職場の上司や部下・同僚とのコミュニケーションは欠かせないもの。そして何かを議論するときには、相手に話の内容が伝わる分かりやすい説明が要求されます。
そこで今回は、改めておさらいしておきたいビジネス会話の基本「起承転結」の流れについてご説明したいと思います。仕事相手である以上“感情”でブツかっても仕方ありません。相手が納得する説明を心掛けましょう。

起承転結の「起」

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起承転結の「起」の意味は、その名の通り『事の起こり』と説明されることも多いと思いますが、「事の起こり」とは、一体どういうことでしょうか?

例えば「今度飲みに行くぞ!」と先輩から飲みに誘われることもあるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。そう言われた時にあなたはどう思いますか?

●今度っていつ?
●どこに行くつもり?
●先輩と自分2人きり?それとも他に誰か来るの?
●飲みに行く目的は何だろう…?

そうです、「いつ・どこで・誰が・何を・どうする」5W1Hの法則が盛り込まれているかどうかで、会話の上手いor下手かが決まるのです。
これを仕事で会話するシーンに当てはめると、説明が「上手か?」「下手か?」ということに繋がりますよね。

上記の例に当てはめると「今度○月〇日に、○○(送迎会等)をやるから誰々とドコドコへ飲みに行くぞ!」というように、日時や場所・目的までハッキリ伝えることで、誘われる相手も安心することができます。

「起」の部分が具体的であると「なるほど!そういうことなら!」と寄り添う気持ちが生まれ、モチベーションアップにも繋がるのです。

起承転結の「承」

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起承転結の「起」は事の起こり、おもに問題提起を指します。
そして次の「承」は「起」の内容を受け、話の内容を膨らませていく部分。

例えば「さぁ!飲みに行くぞ」と誘われたところから、「誰とドコに行くんだろう?」「何を食べるんだろう?」と事の起こりから会話の流れを生み出す部分です。

また次の「転」に向けて、会話がもっとも盛り上がる準備段階でもあります。
次の「転」こそが、このストーリーのメイン部分となりますので、その前に内容をどれだけ明確かつ分かりやすく、具体的に述べられるかが肝。この「承」は、相手の気持ちを惹きつける重要なポイントになります。

起承転結の「転」

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起承転結の「転」は、その話の『ヤマバ』となる部分。
ビジネス会話の中でも一番盛り上がり「転機」をみせる部分ですので、これまで「起」「承」の話を受けた側が予想していなかったことや、知らなかったことなど、想像を超える展開へ繋げていくことで、相手の興味を引きつけ、話の結論まで相手の心を掴み飽きない会話を作り出すことができます。

例えば「先輩から飲みに誘われて、その先輩の知り合いもいるというオススメのお店について行ったら、そこのカウンターにめちゃくちゃ自分好みの女性がいた! その女性、実は先輩が仕込んでいた」
飲みに誘われたときは、先輩の愚痴や説教でもされるのかな……と少し憂鬱な気持ちでついて行ったら、まさかの予想外の展開が待ち受けていた、これがヤマバの作り方。

話を聞く相手の想像をいい意味で裏切ることで、心を掴んだまま最後の結末へと繋げることができます。

起承転結の「結」

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起承転結の「結」は、その名の通り話の「結論」「結果」簡単に言うと「オチ」の部分に当たります。また最終的に自分が何を一番伝えたかったのかを明確にする部分でもあります。そして、相手の心に納得感を植えつけるのです。

例え話の続きで言うと
「あ、先輩が飲みに誘ってくれたのは、俺の気持ちを察して、彼女と引き合わせる目的があったのか、なるほど!」と、はじめに先輩から飲みに誘われたときは、目的も不明瞭で謎が残って不安にかられていた気持ちも、最終的な結末の部分で全体像が明るみになり、会話する相手に納得感を与えることができます。

このように「起承転結」の流れを踏まえて会話を進めていくことで、まるで一つの物語を聞いているかのように、分かりやすく、スッと相手の心の中に自然とインプットさせることができます。

説明上手になって仕事でも一目を置かれる存在を目指しましょう。

誰かと会話をしていても、進め方やテンポのリズムが悪いと、どんなにいい内容の話でも相手の心には響きにくいもの。
ビジネス会話の基本「起承転結」をいま一度復習して、相手の心を上手く掴めるような説明上手を目指しましょう。

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この記事のライター
潤子
潤子
ママライターとして、ファッション・ライフスタイル・美容・ヘルス・ビジネス・インテリア・・・様々な分野から発信しています。 ファイナンシャルプランナーの勉強中!