朝ストレッチのメリットとは? 寝起き後のストレッチ効果を高めるポイント5つ!

「朝はカラダが重くて動きたくない…」「目覚めが悪くて頭がスッキリしない…」そう感じる人は、寝起きの朝にストレッチの運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回は、朝ストレッチのメリットをはじめ、朝のストレッチをより効果的に行うためのコツをご紹介します。
朝ストレッチで、一日の始まりを気持ちよくスタートさせましょう。

朝ストレッチのメリット4つ

まずは、朝ストレッチのメリットから見ていきましょう。

(1)カラダが動いて気分が高まる

カラダが動いて気分が高まる
寝ているときは、カラダの血液循環が悪く体温も低くなりがち。その影響で、朝起きた直後は筋肉が硬くなり関節の動きも悪くなっています。

そんな寝起き直後の動きにくさを改善するには、カラダの筋肉を動かし体温を上昇させ、血液循環を良くする必要があります。
そこでおすすめなのが、軽めのストレッチ。起床時に朝ストレッチをすることで、血行の流れが良くなりカラダを動かしやすくできるでしょう。

ちなみに、寝起き後の血液循環を改善させるうえで、ほかの運動種目に比べてストレッチが優れている理由は、運動強度が低くどこでも簡単に取り組めることが挙げられます。

起きてすぐにウォーキングやジョギング、筋トレなどで汗を流すという行為は、着替える手間もふくめ慣れていない人にとっては結構ハードルが高いもの。
「いつまでに〇キロ痩せる!」など、目標が明確で意志が強く、それなりに朝のトレーニングが習慣付いている人でない限り、なかなか継続することが困難な一面は否めません。

その点ストレッチであれば、ベッドの上で、場合によっては仰向けの状態で寝たまますぐに取り組め、誰でも習慣化しやすい点がメリットとして挙げられるでしょう。

(2)寝起き後のコリやハリがなくなる

寝起き後のコリやハリがなくなる
朝の寝起き後に、肩コリや腰のハリ、カラダ全体に痛みを感じたことのある人もいるでしょう。

睡眠中はカラダを動かす頻度が極端に少なくなるため、同じ姿勢が続くことで筋肉の緊張が増すだけでなく、血行の悪さも影響し、カラダの痛みに繋がりやすいのです。

そして、この緊張した筋肉や、血液の流れを改善させるうえでもストレッチは効果的。寝起き後にストレッチを取り入れることで、就寝中に固まった筋肉の緊張をやわらげ、血液循環を良くし関節を動きやすい状態に変える働きが期待できます。
朝にカラダの不調を感じやすい人は、起きてすぐにストレッチで対処すると良いでしょう。

(3)自律神経が整って頭がスッキリする

自律神経が整って頭がスッキリする
朝の時間帯は、頭がボーっとしてしまい何をするにも時間がかかったり、やる気がでなかったりする人も多いでしょう。頭がボーっとするだけでなく、頭痛がしたり倦怠感などの症状が現れたりするようであれば、それは自律神経の乱れからきている影響かもしれません。

自律神経は、心臓や内臓など自分では意識して動かすことのできない組織を動かしたり、体温や消化機能、血圧の調整など、生命の維持・活動を行ううえでカラダの重要な要素をコントロールしていたりします。

また、この自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2つがあり、

まず「交感神経」には
・血管の収縮
・血圧の上昇
・心拍数の上昇

などの役割があり、主に活動中や緊張したタイミングで働きます。

逆に「副交感神経」には
・血管の弛緩(しかん)
・心拍数の低下
・消化器の活発さ

などの役割があり、主に睡眠中やリラックスしているタイミングで働きます。

そして、この「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れ、タイミングに応じた切り替えができなくなったときに体調不良が起きやすくなります。
特に朝の起床時は、この2つの切り替えが上手くできず副交感神経が優位になっている場合が多いため、つい脳内がボーっとしてしまうのです。

つまり副交感神経が優位になりやすい寝起き後のタイミングに、ストレッチでカラダを動かすことで、血行が改善され交感神経の働きが良くなるというわけです。

このように朝のストレッチには、自律神経の乱れを整え、目が覚めやすくなり頭をスッキリさせるメリットも期待できるでしょう。

(4)一日の生活リズムが安定する

一日の生活リズムが安定する
起床時のストレッチによってカラダの自律神経が整ってくると、毎晩眠気が襲ってくる時間や目が覚めるタイミングが固定されてきます。つまり一日の生活リズムを安定させる効果も、朝ストレッチによって期待できるというわけです。

まさにこれは、“交感神経”と”副交感神経”の切り替えがスムーズになったことにより、生活リズムが整ってきている証拠といえるでしょう。
他にも、例えば朝食時の食欲がわき一日の活力に変えられる、腸の働きが良くなり便秘の改善に役立つなど、朝ストレッチは健康維持やダイエットの面でもメリットが期待できます。

そして、毎日の生活リズムが安定してくると、寝起きの弱さが改善されて、午前中から集中してアクションを起こせるようになるでしょう。

寝起き後のストレッチ効果を高めるポイント5つ

寝起き後のストレッチ効果を高めるポイント
続いてここからは、朝のストレッチをより効果的に実践するためのポイントをご紹介します。

(1)ストレッチ前に水分補給する

寝起き直後の朝は、睡眠中のエネルギー消費によって知らないうちに水分不足になっているケースも少なくありません。
また、カラダ全体に占める体内の水分量は意外と多く、75~80%も含んでいます。体内の水分量が少ないと、血流が悪くなりストレッチの効果も低くなってしまいます。
そのため、起床後は朝ストレッチの前に十分な水分摂取をしましょう。

(2)スタティックストレッチで行う

寝起き直後のタイミングはカラダが硬くなりやすいため、できるだけゆっくりカラダを動かしていきましょう。
朝ストレッチには、ゆっくりの動作が特徴的な「スタティックストレッチ」がおすすめです。
スタティックストレッチとは、同じ姿勢を20秒程度キープする動きのないストレッチ手法のこと。気になる部位を中心に、じっくり時間をかけて行いましょう。

(3)深呼吸しながらカラダを伸ばす

スタティックストレッチの効果を高めるためには、呼吸が欠かせません。無理にカラダを伸ばし痛みを伴うストレッチでは、息を止めがちになってしまい筋肉が緊張し逆効果になります。
スタティックストレッチ中は、意識的に深呼吸を繰り返し行うようにしましょう。
息を吸って吐く、深呼吸とともにストレッチすることで筋肉も伸びやすくなります。

(4)まずは布団の中で軽くカラダを動かしてみる

寝起きでカラダが痛い人は、起きあがる前に寝たままのストレッチをして、徐々にカラダを慣れさせてから起き上がるようにすると痛みが感じにくくなります。
特に気温の低い日は布団に入った状態でストレッチを行い、布団の中でカラダを少し動かし筋肉を温めてから活動を始めると良いでしょう。

(5)好きな音楽をかけながらストレッチを行う

早起きに成功し、朝ストレッチに十分な時間を確保できる場合は、好きな音楽をかけながらストレッチを行うとより効果的でしょう。
音楽をかけながらストレッチに取り組むことで、気分も高揚し一日のモチベーションが高まりやすくなります。
流す音楽は、できればアップテンポでノリのいい曲がオススメです。朝から気分が高まるお気に入りの曲を流しながらストレッチを行いましょう。

朝ストレッチを習慣にしよう!

寝起き後の朝ストレッチは、その日一日を活動的に過ごすうえでとても効果的かつメリットの多い運動なのです。
また、朝ストレッチがある程度習慣として身につき、目覚めが良くなってきたら、今度は軽めの筋トレなど徐々に挑戦の幅を広げてみると良いでしょう。

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この記事のライター
和田 拓巳
和田 拓巳
プロスポーツトレーナー歴16年。 プロアスリートやアーティスト、オリンピック候補選手などのトレーニング指導やコンディショニング管理を担当。治療院での治療サポートの経験もあり、ケガに関する知識も豊富でリハビリ指導も行っている。 医療系・スポーツ系専門学校での講師や、健康・スポーツ・トレーニングに関す...