旦那に理解してもらえなかった「妊娠」「出産」の苦労話

「妊娠・出産って大変だよね…」と心配してくれるのは有難いのですが、正直 まだまだ考えが甘い!子どもを生む苦労を全くわかってない!
……心の中でそう叫びたい妊婦さんや子育てママは多いはず。
今回は、男性の方々にも妊娠・出産の正しい知識を学んでもらうべく、私が実際に経験した「旦那に理解してもらえなかった”妊娠”と”出産”の苦労話」をご紹介します。

その①|吐き気を催す「つわり」には様々な種類がある

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”つわり”と言えば、トイレにこもりっきりでゲロゲロ吐いている様子を思い浮かべると思いますが、”つわり”には種類があって「食べつわり」「眠りつわり」「よだれつわり」なんてものもあります。

私が妊娠した時は「食べつわり」というつわりで、空腹になると吐き気を催し何か食べたくなったり、食後の後も気持ち悪さが残るつわりです。旦那からは「なんかラクそうじゃん」「食べてるんだから大丈夫なんでしょ?」と思われていて、何一つわかってもらえませんでした。

そんな旦那の理解度の低さに嫌気が指して「わかってくれないんだったら家に帰ってくんな…」とキレたこともあります。

その②|「ニオイ」全般がダメ。特に男のニオイは最悪!

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ご飯の炊けるニオイを嗅いでいきなり吐き気を催し妊娠に気づく……まるでドラマに登場しそうなワンシーンですが、これは事実です。ニオイの種類は人によって違うようですが、私の場合 衣類を洗濯するときに使う柔軟剤のニオイがダメでした。

他にも夏の湿気で覆われた海のニオイなんかもアウト。
そして妊娠中、さらに最悪だったニオイが旦那の体臭とタバコの残り香、お酒のニオイです。極論を言ってしまえば旦那のニオイ全てが気持ち悪く、消臭するようお願いしましたが、当の本人は軽い冗談だと勘違いしていたようです。

妻が妊娠と戦っている最中に、タバコもお酒もやめられない、そして体臭ケアもできない旦那………少しでも期待した私がバカでした。

その③|「物を拾う動作」が想像以上に苦痛!

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妊娠してから、徐々に大きく膨らんでいくお腹は本当に邪魔。足元は見えにくく、屈む(かがむ)度に苦痛を覚えます。

妊娠していない時には何てことないシーン、つい手が滑って鍵を床に落とした…そんな時でも「しまったー!」と泣くほど後悔します。妊娠中は床に手を伸ばすだけで、お腹に重心がかかって転倒しそうになるし、腰も相当痛いんですよね。

人によっては貧血で立ちくらみが起きてしまう妊婦さんもいるようで、日常の中に危険が潜んでいるのです。妻だけでなく、道路や床にモノを落とした妊婦さんを見かけたら、代わりに拾ってあげましょう。

その④|見た目以上に「お腹」はかなり重い

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私の場合は、出産予定日の1ヶ月前まで仕事をこなしていましたが、やっぱり大きなお腹を抱えたまま仕事をするのは相当な重労働。加えてもちろん家事全般もこなしていたので、毎日がヘトヘトでした。世の妊婦さんは、意外と平気そうに日常を過ごしていますが、実際はかなりしんどいはず。

妊娠中、疲れ切った私をみた旦那がボソッと「ちょっとは動いたほうがいいんだよ」…なんて知ったようなアドバイスをしてくるありさま。その時はさすがにぶちギレましたね。

妊娠中は出来る限り動いた方が良いのは確かですが、それはストレス発散も兼ねたお散歩程度。長時間労働や腰に負担がかかる掃除や洗濯、重い荷物を運ぶ行為は全てNGです。

そんなこんなで、私は妊娠中に動きすぎてか、出産予定日を1ヶ月も早く生む結果に。もちろん早産は喜ばしいことではありません。

その⑤|出産後の「エッチ」がしんどい

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出産後のエッチは、旦那も心待ちにしていた機会だとは思いますが、残念ながら出産後は性欲のない女性が大半。

別に旦那のことが嫌いになったとかではなく、出産後 女性の体内で起きるホルモン分泌の変化が関係しています。それに加えて生まれたばかりの赤ん坊の世話で寝不足続き、子育てが初めてのママなら不安もいっぱい…。そんな状況で旦那からエッチを求められても「今、そんな気分じゃない…」というのが本音。

それでも、断った後に「私のこと嫌いになっちゃったかな?」「傷つけたかな?」と罪悪感に駆られることも少なくありません。

その⑥|出産後はなかなか「体型」が戻らない

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妊娠で大きくなったお腹は、出産後すぐに風船のようにしぼんで元に戻るわけではありません。お腹は少しずつ小さくなり、体型が戻るのはさらに先のこと。

そんな事情も知らない、私の旦那は「まだお腹にもう1人いるんじゃないか?(笑)」と心無い言葉を浴びせてきました。

赤ちゃんの世話で慌ただしい上に、昔のボディラインを失ってしまったショック…その上、唯一身近にいる協力者であるはずの旦那からはバカにしたような一言を浴びせられ「私、なんか悪いことしたっけ…?」と、孤独感から廃人のような気分になりました。

その⑦|「産後うつ」はコントロールできない

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産後うつは珍しいことではありません。「子供が泣き止まずにイライラしてしまう」「社会に取り残された憂鬱な気分からうつ状態に陥ってしまう」そんな母親も少なくありません。

産後うつを発症する理由は、母親のメンタル(精神面)が弱いとか子育てに慣れていないとか、そんな単純な話ではなく、自分自身ではどうにもコントロールしることができない、体内のホルモンバランスが関係しています。

出産後の体内では、不安感を抑えて精神状態を安定させるセロトニンという物質が極端に減少しているため、どうしてもうつ状態になりやすいのです。

産後うつは、一人の女性が気持ちを強く構えたところで解決するほど甘い問題ではなく、周囲の中でも最も身近な存在である旦那の協力が必要不可欠ということを覚えておきましょう。

妊娠・出産には「つわり」「育児疲れ」「ストレス」「うつ」など男性が想像を絶する苦労が伴う過酷なもの。単純に”ノリ”や”気合い”だけで乗り切れるほど甘くはありません。
生まれてくる(きた)子供のためにも、旦那である男性の協力が欠かせないことを理解しておきましょう。

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この記事のライター
安井カナ
安井カナ
仕事が大好き33歳です。広告会社で働いていましたが、今はフリーライターとして活動中です。ここでしか出逢えない面白いコトを発信していきたいと思っています。