何を考えているかわからない……職場の上司が抱える「心理」とは?

仕事をしていれば、良くも悪くもいろんな上司に巡り会うものです。
長い社会人人生、中には「こいつ何考えてるんだよ…」「なんでそういうこと言っちゃう?」と自分の考え・価値観と異なる上司に出会う機会も決して少なくないことでしょう。
そこで今回は、心理カウンセラーの資格を持つ筆者が、よく職場の上司にありがちな代表的な心理状態3つから「その人は今どういう状況なのか?」について紐解いてご紹介したいと思います。

「忙しい」が口癖の上司の心理

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いつもいつも「忙しい」が口癖の上司は、“忙しい=周囲から必要とされている自分の存在”をアピールしたい心理状況が伺えます。

称賛や同情など、人から関心を寄せられることへの想いが人一倍強い傾向があり、誰かに「頑張ってるね」「大変そうだね」と声をかけてもらいたいがために、忙しい自分を必死に演出していると考えられます。

この手のタイプの上司は、すでに手元に抱える仕事だけでいっぱいいっぱいにも関わらず、率先して仕事を引き受けてしまうため、多くの業務に遅延を引き起こすことっもしばしば…。

もし、自分の周りに「忙しい」を連呼する上司がいたら、
「最近、頑張りすぎじゃないですか?」
「○○さんがいないとみんな困るから、適度に休みを取ってくださいね」
というふうに優しく労いの言葉を掛けてあげると、面倒な事態は回避できるはずです。

ちなみに、毎日のスケジュールをきっちり埋めたがる人も同じく、この心理を抱えていることが考えられますので併せて覚えておくようにしましょう。

若者を批判する上司の心理

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「これだからゆとりは…」などと、事ある毎にいちいち若者のこと批判したがる上司は、「自分は優れた存在なのに、最近の若い奴らは誰も自分を敬おうとしない」という不満を抱えていることが考えられます。

一言でいえば、無駄にプライドが高く、誰からも尊敬されていない昭和気質の性格をもったタイプ。

この手のタイプの上司は、頭が固く考え方の柔軟性が乏しいため、昔の考え・やり方に固執する傾向が強く、新しいやり方よりも自分が得意な(恥をかかない)やり方を好みます。また新しいことを受け入れる度量が小さいため、人の考えや意見を聞き入れることができず、何かを説得する度に苦労を強いられる恐れもあります。

もしそんな上司と一緒に仕事をする機会が訪れ、自分の考え・言い分を聞いてほしいときに、
「○○さんなら、何がベストか分かると思うんですけど…」
「○○さんくらい仕事の理解に長けた人なら、これくらいすぐ覚えられると思うんですけどね」
といった具合に、説得しようとする本題の前に“○○さんはデキる人”というプライドをくすぐる一言を付け加えてあげると、意外とすんなり了承を得ることができるはずです。

ただし、仕事を一緒にしない場合は、このタイプの上司と関わっても得るものが少ないので、いさぎよく距離をおくことをオススメします。

言われたことしかやらない上司の心理

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言われたことしかやらない上司(人)は、自分自身に対する圧倒的な自信のなさを抱えていることが伺えます。

自分に自信がないからこそ「言われたことだけやっておけば怒られないだろう」「本当はこうしたいけど、間違ったらマズいからやめておこう」などと後ろ向きに捉え、“それ以上”のことは絶対にしません。

もし、この手のタイプの上司が身近にいて「“それ以上”のことをしてほしい」と望むなら、小さいことでも構いませんので、相手を褒めて行動に移させましょう。
「○○さんがいてくれて助かりました」
「○○さんの働き方ってカッコいいですよね」
などと、相手の日常をよく観察した上で、褒めるべき箇所をみつけ小まめに伝えてあげる。自分に自信のない人は、相応にして臆病な性格の持ち主で、自分のやっていることが正しいのか、間違っていないのかを常に気にしています。そんな人を突き動かすには相手の不安を取り除き“正当化”してあげる必要があるのです。自分のやっていることが間違いではない、正しいと分かれば徐々に自分に自信がつき、いろんな業務に前向きかつアクティブに取り組んでくれることでしょう。

「こいつ何なんだよ……」とすぐに感情的になるのではなく、「この人は今どういう心理を抱えているのだろう?」と一歩引いた視点を持った考えができれば、上司と付き合う上でストレスも少なくて済みますし、より仕事という本質に邁進できるはずです。

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この記事のライター
高萩 陽平
高萩 陽平
心理カウンセラーの資格を持つフリーライター。 国内だけでなく海外の文献もチェックしており、その幅広い心理学の知識をベースにした合理的な内容の記事を執筆する。