【男と女では、どちらがエッチなのか…】調査データからわかる、男女の「性欲」の違いとは?

「男性心理」と「女性心理」の違いを理解するにあたり、男女それぞれの“性欲の違い”について知ることは必要不可欠。 性欲とは、人間が本能的にいだく欲望の一種であり、思考・行動にも大きく影響を及ぼすからです。
また、恋愛の駆け引きを有利に進めたり、恋のライバルに打ち勝つためにも相手の女性心理を知ることは必須。よく世間一般では、性にまつわる話を下世話ネタとして毛嫌いされる風潮もありますが、男女がお互いに正しい愛を育んでいくためにも、それぞれの性欲の違いについて知っておくことは、実はとても重要なことなのです。
そこで今回は、男女を比較した際、どちらが性的にいやらしく、エッチな思考が強いのかについての調査結果をご紹介した上で、男女それぞれの性欲の違いについて考察して参りたいと思います。

【男の方がエッチだという主張】

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まずはじめに、男性の方がエッチで性欲が強いという主張について研究した調査結果をご紹介しましょう。

アメリカの社会心理学者のロイ・バウマイスターは、男女のSEXに関する論文や研究発表の記事を集め独自に分析しました。その分析結果の一部を抽出してご紹介します。

(1)毎日SEXについて考える男性は、およそ5割。女性の2倍以上にものぼります。
(2)性欲解消のマスターベーション。このマスターベーションの頻度についても、男性は約45%と女性の3倍にのぼります。

また、心理学者であるクラークらは、次のような実験を行いました。
大学のキャンパス内を歩いている男子大学生に、この男子大学生と交友関係を一切もたない女性から「一晩共に過ごしたい」というSEXを匂わせるような誘いを受けた時の反応を調査。その結果、男性大学生がYESと答えた割合は全体の75%にものぼったとのことです。その反対に、見知らぬ男性からSEXの誘いを受けた時にYESと答えた女子大学生は1人もいませんでした。

この調査データからは、基本的に男性という生き物は、友人・知人を問わず、より多くの幅広い女性と性行為関係を結びたいと望んでいることがうかがえます。また同時に、男性は女性よりも性的にいやらしく、エッチに対する思考が極めて強い生き物であることが、証明された結果とも言えるでしょう。

【女の方がエッチだという主張】

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続いては、女性の方が男性よりもエッチで性欲が強いという調査結果についてご紹介しましょう。

カナダのトロント大学とウエスタンオンタリオ大学で性にまつわる共同研究が実施されました。その研究結果では、男性は自分の妻やガールフレンドが求める性欲の強さに対して過小評価しているというもの。

男性の場合は、結婚相手の妻や恋人である彼女に限らず、見知らぬ女性まで対象の幅を広げてSEXの機会を求めますが、女性の場合は反対に、結婚相手の夫や恋人である彼氏など、特定のパートナーに対象の幅を絞って、SEXに対してより積極的に行動する傾向があるというのです。

つまり男女の性欲においては、男性は『広く浅く』、女性は『狭く深く』という違いがあると言えるでしょう。また結婚後や恋愛関係が結ばれると、女性も男性を凌ぐほど性欲が強まるとも言えます。

30代後半、また40代を迎えて女性の性欲が高まる要因とは?

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また、中年女性の方からはよく「40代から激しく乱れるようになった…」「やたらと体がうずいて、シたくてたまらなかった…」という話も耳にします。

女性の性欲が高まる最大の要因は、男性ホルモンであるテストステロンが分泌される影響によるもの。本来テストステロンは男性ホルモンですが、女性にも微量ながら分泌されており、これが、女性の性欲を高めているのです。

基本的に女性ホルモンは、30代後半から徐々に衰えはじめ、40代を迎えてさらに激減します。
その加齢に伴うホルモンバランスが崩れる影響から、相対的に体内にふくまれるテストステロンの量が勝り、その結果、エッチで性欲の強い肉食系の女性へと生まれ変わるのです。

女性は「タイミング」や「状況」によっても性欲が高まる

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「テストステロン」に関しては、大東製薬工業が面白い実験を行っています。その実験の内容とは、次の条件に該当する人達それぞれのテストステロンの量を計測するというもの。

(1)恋人といつでも会える人
(2)恋人と遠距離恋愛中の人

結果は、大変興味深いものとなりました。
長距離恋愛中の場合、女性は男性よりもテストステロンの値が高くなったのです。つまり、女性は恋人である彼氏とすぐには会えない距離・環境に住んでいると、自然と性欲が高まるということ。

またタイミング的な要素として、生理前に性欲が高まるという女性もいますが、これは、女性ホルモンのエストロゲンが作用して、彼を受け入れる準備が心身ともに整った状態を意味しています。

つまり女性も、状況やタイミングによってテストステロンの濃度が変わり、性欲が高まりエッチな気分になりやすいということが言えるでしょう。

快感がクセになるのは、脳内に受ける「ドーパミン」による影響

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人間はSEXにより快感を覚え、その味わった快楽が忘れられなくなり、次も…次も…とSEXの機会を求めるようになります。これは、アルコール依存や薬物依存などに見られる現象と同じこと。

この快感がクセになる仕組みは、脳内ホルモンのドーパミンの分泌による影響が大きく関係しています。
ドーパミンは、快楽ホルモンとも呼ばれ、脳に快楽を伝え、脳は快楽を得るためにドーパミン欲しさにSEXの機会を求めるのです。またSEXの行為をすることで、脳に大量のドーパミンが放出されます。

つまり、SEXの快感がクセになる要因としては、脳内に“達成感”や“満足感”が得られるドーパミンの量を、大量に浴びた影響と考えられるでしょう。

男女ではどちらがエッチなのか…?
結論としては、男女ともにエッチということ。
ただし、男女二人の恋愛関係の深さや、タイミングの影響に伴い、ホルモンの分泌を増減させ、性欲に違いが生じてくることがわかります。

また男性の場合は、付き合いはじめの恋愛初期段階こそ、テストステロンの濃度が高く女性と比べてエッチと言えますが、性的欲求や主たる目的を果たしたあとは、テストステロンの量は緩やかに減少していき、女性の方がエッチに対して貪欲かつ積極的になりやすいことを覚えておきましょう。

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この記事のライター
村田 芳実
村田 芳実
心理士の村田です。 認定心理士として、おもにビジネス・モチベーション・メンタル・恋愛・摂食障害など、誰でも使える心理学の記事を執筆しています。 人間の心は不思議でいっぱい。男性の皆さんが恋愛や仕事に活用できる心理をご紹介していきたいと思います。